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JCで一皮むけた経験book

一皮剥けた経験

枠にとらわれるのではなく、ぶれない軸を持つ

宇都宮嗣記 先輩

1987年、JCに入会した。当時、35歳だった。入会したとき、堀口勝哉さんや長柄雅守さんから、JCで学んだことやJCが大事にしている価値観を聞かせてもらった。「こういったことをJCではずっと伝え続けているので、君たちも伝承していって欲しい」と言われ、素晴らしいことだと思った。と同時にJCとは、かくも凄いところなのかとも思った。
入会当初は、JCは出席するだけでいいのではないかと思っていた。ところが、入会して数年が経ったある日、福山JCの理事長を経験したことのある義兄から、「嗣記君、いつ理事長をするんだ」と聞かれたことがあった。「理事長だなんて、そんなこと何も考えていません」と言うと、「JCに入って理事長をすることをまるで考えていないなんて、一体どういう気なんだ」と不思議がられた。その瞬間、「なるほど、そうまでして能動的に勉強しないといけないのか」と思った。それまで、JCに対しては積極性に欠けるところがあったが、この義兄の一言が自分の背中を少し押してくれたような気がした。さすがに理事長など考えもしなかったが、91年に広報委員会の委員長をさせてもらったのは、貴重な経験となった。
 JCは組織で動くところである。委員長をさせてもらったとき、まず会議のあり方を学んだ。JCの会議では、事前に全て資料が用意され、あらかじめ参加者に読んでもらった上で、会議が行われるが、会社ではこのようなことは、全く行っていなかった。当社に入る前に勤めていた会社でも、重要な会議に出ることはなかったので、こういった運営の仕方は、まるで知る由もなかった。早速、会社での会議の運営方法を、JCを参考に改めた。JCが何よりも凄いのは、その徹底ぶりである。会議の前の根回したるや凄い。気も使うが、やはり、物事をスムーズに回していくには、こういったことはとても重要だと実感した。
JCは利害関係のない人同士によって構成されている。そのため、人間を見て、人はついていく。単なる仲良しクラブの組織と違い、会議でも徹底して言いたいことを言う。監事講評でも、人が言いにくいようなことをビシッと言う。そういうことが言えないようでは、JCのメリットがないだろう。自分に対しても、理事メンバーや委員会メンバーは、色々と厳しいことを言ってくれたが、今では、そのことにとても感謝している。
会社の中では中々こうはいっていない。顧客第一主義と言いながら、顧客よりも上司の方を向いて仕事をしていることも少なくないのが現実だ。もちろん、そんなことではダメだと思っている。JCは、根幹がしっかりしているので、軸がぶれることがなかった。やはり、枠にとらわれるのではなく、ぶれない軸を持つことが大事だろう。JCに入ったのであれば、同じ会費を払う以上、与えられた役は積極的にこなし、学べることをきちんと学んだ方がいい。
 次のインタビューは、理事長をされた森沢大司君に繋ごう。

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