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JCで一皮むけた経験book

一皮剥けた経験

周囲の人の支えによって生かされていることに気付く

海生知亮 先輩

JCには2002年に入会した。37歳になる年だった。その年、仮入会員セミナーに参加した際、「なぜ自分がこんなセミナーを受けないといけないのか」と思っていた。翌2003年には、幹事をさせてもらった。この年は、終始「やらされている」という感覚だった。委員会メンバーの出欠をとるのも、委員会の議事録を作成するのも、「なぜ自分がこんなことをしないといけないのか」と思っていた。まさに嫌々やっており、決して自分のためになっているとは思っていなかった。自分のJC生活は、そんなレベルからのスタートだった。
入会四年目の2005年、専務理事をさせてもらった。自分には理事経験がなく、あったのは2003年の幹事経験だけだった。JCという組織の仕組みがまるで分かっていなかったため、みんなに教えてもらわないと何もできなかった。その年、事務局長をされた岡本和幸君に「俺は言わば赤ん坊のようなものだ。岡本君が俺を抱っこしてミルクを飲ませてくれないと、生きていくこともできない。だからどうか助けてほしい」と言った。まさにお願いするしかなかったのだ。みんなに助けてもらって初めて役割を果たすことができ、感謝の気持ちばかりだった。
また、専務理事の役をさせてもらったことで、みんなに負担を強いていることがよく分かった。その負担は、JCメンバーだけでなく、その家族や会社の従業員の方にも負っていただいているのだと思った。そう思うと、威張るなんてあり得なかった。
2003年は「やらされている」という感覚だったのが、この年は「させていただいている」という感覚に変わった。会社の従業員や家族に対して、JC活動をさせてもらっているという感謝の気持ちを持つようになった。人の上に立つ人間ほど、こういう気持ちを本来持っていないといけないのかもしれない。
今、振り返ってみると、JCでは、人として生きていく上での大切なことを学んだ。生き方の基本とでも言えよう。おかげで「ありがとう」という言葉が自然に言えるようになった。普通の人が、小学校で学ぶようなことを、自分は40歳になる年になってようやくJCで学んだ。やっと世の中の人が持つ常識のレベルに近づくことができたのかもしれない。JCに入っていなかったら、自分は生涯、人前で足を組んだままの人間になっていただろう。最後の最後で人として踏みとどまることができた。本当に感謝している。
考えてみると、人は赤ん坊のときから大して変わっていない。周囲の人の支えなくして生きられないのは、赤ん坊も大人も一緒だろう。「生かされている」という感謝の気持ちを持てるようになった自分は、そこで一皮むけたのかもしれない。
次のインタビューは、河内康浩さんに繋ごう。河内さんとの出会いがなければ、2005年に専務理事をさせてもらうことなど、絶対になかっただろう。

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