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2010年度 社団法人 呉青年会議所
第58代 理事長  児 玉 嘉 則


愛する心を原動力に

 我々を取り巻く社会情勢は、景気において未だ明るい展望はなく、日本経済は未だ低迷しています。また、凶悪犯罪の低年齢化、コミュニティの崩壊、少子高齢化など、様々な社会問題が山積し混迷を極め、閉塞感が社会全体を覆い尽くしています。特に、身勝手極まりない卑劣な事件や偽装による企業不祥事といった「自分さえよければよい」という利己主義が蔓延した現代社会では、そこに生きる人々のまちや隣人への無関心、「なんとかしなければ」という焦りは感じながらも、「自分一人が頑張ってみても」「誰かに任せておけばうまくやってくれるだろう」といった無責任で他力本願的な考えに落ち着いてしまう人は少なくありません。それらの風潮が無力感を一層助長させ、我々の目指す社会とはかけ離れた現実が、暗く不気味な影を落としています。時代は何を忘れてしまったのでしょうか。 

 地域に根差す青年会議所運動の根底に変わることなくあるもの、それは地域を愛し、そこに住む人を愛すること。これこそ現代社会にとって忘れかけていることであり、最も必要とされているものではないでしょうか。我々青年は、こんな閉塞感が漂う混沌とした世の中であるからこそ、愛する心を受け継ぐ責任世代として自覚と責任をもち、直面する問題に立ち向かわなくてはなりません。この愛する心を原動力とする「明るい豊かな社会の実現」へ向けた挑戦は、やがて市民の意識を変え、まちを動かす大きなうねりになることと確信します。


「家庭における更なる連帯意識の醸成」を目指したまちづくり

 我々が幼少時代を過ごした当時は、祖父母世代、父母世代、そして我々の世代という3つの世代が同居して生活する家庭が主流であり、そこでは祖父母が父母に対し躾や教育の経験を伝えるとともに、祖父母自らが我々に対し厳しく、時には甘く、人情の機微に触れるような様々な経験をさせてくれました。両親に叱られて泣き出すと慰めてくれるのは祖父母であり、また、その逆もありました。我々個人の最も身近な拠り所は家庭にあり、そこで最低限の道徳や生活マナーを学習していたのです。ところが、現在のように核家族化が進行し、祖父母世代と子供世代とが頻繁に行き来することが無くなる時代になると、経験に基づく躾や教育の精神が祖父母から父母へと伝承されることは少なくなり、父母は子供に対し経験に裏打ちされない不慣れな教育を試行錯誤して行う他はなくなりました。このように世代間の連帯意識が希薄になった結果、墓参りに代表される先祖への感謝の念や、自分を育ててくれた祖父母、父母への尊敬の念は失われ、家庭における連帯意識は醸成されにくい環境となりました。

 このように、家庭における連帯意識が乏しくなった現代では、家庭での団らんの必要性自体を忌避するようになり、総じて利己主義の蔓延を加速させました。これら「自分さえよければよい」という考えは、身勝手な振る舞いをする人を増やし、また人が生きていく上で指針となるべき道徳、哲学、自分の歩むべき道を考える重要性を希薄化してしまったと言えるのです。

 本年度、呉JCはそれらに着眼し、「家庭における連帯意識の醸成」をテーマに、現代の家庭におけるコミュニティの重要性に触れ、家族の絆の大切さを再確認し、更にはそれを地域に波及することを目指したまちづくり事業を展開して参ります。


「郷土愛溢れる地域の創造」を目指したひとづくり

 地方分権の推進が提唱され始めてから久しくなりますが、これまで議論されてきたものは本当に地域のことを最優先に考えた内容となっていたのでしょうか。90年代後半から各地で進んだ市町村合併についても、小さなまちや村に暮らす住民のことをあまり考慮せずに推し進めてしまったばかりに、場合によっては過疎化に拍車をかけ、格差を拡大させる結果となっている例も少なくありません。これまで中央主導で展開されてきた地方分権の画一的な手法では、個々の地域に起こっている問題を解決することは難しく、またそれぞれの地域の持つ特色も薄れてしまうことが懸念されます。

 全てを任せきりにせず、自分たちの身近なことに関心を持ち、地域の一人ひとりがそれぞれの目線でまちの課題を見つけ出すこと、そして、その課題を協働して解決しようと行動し、地域の未来へ貢献し得るだけの方向性を見出すことが、安心して幸せに生活できる地域を生み出すこととなります。

 そのためには、この呉の歴史・自然・文化などの地域資源を再発見することからはじめ、有形無形に関わらず、魅力を見出し、自信をもって創出していくことが必要であります。また、それらを実践するプロセスでは、積極的に社会に参画していく意識へと喚起し、市民がまちを自ら創り出し、このまちの歩む道を市民自らが選択しているという実感を持てるよう、行政等と協働で取り組んでいくことが大切です。

 独自性の高い呉の魅力が、郷土愛を産み、人とまちを繋ぎます。そして、相互扶助の理念と協働参画による高い呉の地域力が人と人を繋ぐのです。そんな「郷土愛溢れる地域の創造」を目指して、ひとづくり事業を展開して参ります。


「旬」や「鮮度」を見逃さない、インタラクティブな情報受発信

 広報の本質はPublic(公衆との)Relations(関係づくり)、つまり、地域に対して青年会議所活動の正しい認識を得ていただくため、どのような内容を、どういう方法で伝えたらよいかということを追求し、より良好な関係を形成するところにあります。そのためには、受手が何を必要としているのかを把握し、そして何を伝えるべきなのかを十分吟味のうえ情報を発信すると同時に、その反応を的確に受信し、今後の活動に生かす必要があります。

 よって、これまで以上に情報資産の活用を考慮し、情報力を培う広報活動を行わなければなりません。呉JCのホームページの充実、「旬」や「鮮度」を見逃さない情報受発信に加えて、「公共的に記事として取り上げて頂ける」パブリシティ活動という概念も併せ持つ必要があります。要するにコミュニケーションスキルを使って、さまざまなメディア(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・WEBなど)に取材を依頼するのです。ただし、それらを行なう上で大切なことは、常に組織の「外」に対する意識、つまり我々呉JCの誇りある事業は、立案の段階から、目的を正しく描くのは当然のこと、それが地域の人に求められているかどうか、言葉を変えれば、具体的手法に関しては、「楽しそう!行ってみたい!」と思って頂きながら、それが結果的に「公」の「利益」になるものでなくてはならないのです。このように呉JCの事業は、常に戦略的に立案、実践することが求められているのです。


個と組織の一体感を創り出すJCづくりに向けて

 呉JCという組織は、様々な人との出会いがあります。そして求めれば良質な経験をする機会が多数あります。人は人とのかかわりの中でしか磨かれません。人は人に必要とされていることを実感してこそ、自分の存在意義を見出せるのです。

 個(JAYCEE)にとって委員会や例会は自分の存在意義を見出し、団体としての方向性を確認するために必要不可欠な場です。この場でJAYCEEは、自らを磨き、弛まぬ努力をし続けます。この場でJAYCEEは、他人の幸せを心から願い行動し続けます。この場でJAYCEEは、様々な困難を乗り越えた時、熱き絆で結ばれたかけがえのない友ができます。

 また、このようなJAYCEEを増やす会員拡大に関する活動は、JC運動の根幹を成すものです。言葉を変えれば市民意識変革を目指し、その中からまちづくりに対する想いを共有し、我々と志を同うする者が相集うことなのです。素晴らしい熱き想いを持ったJAYCEEが、個の資質を磨くプロセスを学び、日々の活動の中で実践することで、常に自らの求める目標に向かい、行動し続ける「勇気」溢れるJAYCEEに成ることが出来ます。

 その個が、組織と一体感を創り出すことが出来れば、さらに充実し、呉JCの発展に繋がります。個と組織の一体感を醸成させる事が今、必要なのです。そのためには、まずこの個を創り出す会員拡大を我々一人ひとりが行い、そして組織全体で行っていかなければなりません。さらに、私たちの運動は同志の数が大きな力になります。常に社会に影響を与える先進的な事業を展開していくには、一人でも多くのJAYCEEを増やしていく活動が、今必要なのです。我々のまち、呉を愛する同士を集い、共に成長していきましょう。


第40回広島ブロック会員大会の主管LOMとして

 今年度、呉JCは第40回広島ブロック会員大会を主管させて頂きます。2000年に広島ブロック会員大会主管をさせて頂いてから10年の月日が経ちます。この会員大会を主管するという貴重な経験を通して、さらに成長した個人に、さらに進化した組織に変わらなければ、主管する意味が見出せません。メンバー全員が一致団結して、そして一人ひとりの自信と成長に繋がっていくような大会に致します。

 第40回という記念すべき大会であることを受け止め、今後の10年間のブロック大会のあり方、指針を示せるような大会にすること、そしてこれらの経験をこれからの青年会議所活動に大いに活かしていくことこそが、この大会を主管する大義なのであります。同志である広島ブロックのメンバーの心を魅了する会員大会にするばかりでなく、地域の方に我々の想いを伝え、より公共性のあるmade in kureの会員大会を成功させましょう。このことが、必ずやLOMの活力に繋がり、更なる呉のまちの発展へと繋がるものと確信します。


意思をもって変革する公益組織の実現

 呉JCが永年に渡って培ってきたこと、実践してきたことを受け継ぎ、よいものは更に広げ、見直すべきものは大胆に見直し、大きなうねりを起こせるよう、効率的且つ、より本質的な議論ができ、それらを実行できる組織にしていかなければなりません。そのためには、事業を行なう意義や目的、本質を見失わないこと、また、目的と手法を取り違うことのないよう軸足の座った運動を推進する必要があります。

 2008年度より公益法人制度改革が始まりました。呉JCでは2007年度より、公益社団法人格取得に向けて着実に準備を進めてきました。形式的な対策のみならず、その本質においても議論を尽くしました。

 その中で分かったことは、「公益」とは「公」の「利益」になること、つまり不特定多数の方にとって必要とされる団体になることが大前提であるということです。個人の権利が過剰に主張され、公共心と義務感が希薄になっていると言われている昨今ですが、「個人の自立性と社会の公共性」とJC宣言にもあるように、強く自立し、愛に満ち溢れた人びとがまちを愛し行動することで、物質的な豊かさを求めた消費型社会とは違う、本質的なしあわせを感じることのできる、明るい豊かな社会の実現を目指すことができるのです。そういった着眼からも、呉JCは、公益社団法人格の取得は必要不可欠です。しかし「公益」を意識し過ぎるあまり、JC3信条「修練・奉仕・友情」が疎かになるのではないかと誤解されがちですが、質の高い事業を展開すれば、事業を通して、「修練・奉仕・友情」が更に高次元で達成されるものと確信します。


最後に

 地域の青年経済人として、創立から57年にわたり気概をもって運動を展開し続けてきた呉JCの先輩方の歴史を振り返ると、その足跡は偉大であり、どんなものにも代えがたい尊敬の念を感じずにはいられません。それは常に人とまちを愛する心があり、行動する勇気を持ち合わせていたからです。

 人を想い、まちを想う。そんな愛する心と行動する勇気があれば、人が変わり、まちが変わり、日本が変わる。必ずや笑顔が溢れ、誰もが幸せに暮らす社会が実現することを信じて、今ここに立ち止まることなく、前進しようではありませんか。


愛する心と行動する勇気があるのなら、

見返りを求めずに、真っ直ぐに進もう。

失敗を恐れることなく、自分と仲間を信じて。

愛する人のために。愛するまちのために。

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